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まわたり龍治からのメッセージ

あるべき靖国参拝の姿

自民党新人議員で作る「伝統と創造の会」のあるときの総会で、「8月15日にみんなで靖国神社に参拝して、我々の思いを強くアピールしよう」との提案がありました。私は即座に反対しました。
そもそも神聖な靖国神社をパフォーマンスの場として利用するのはおかしいし、誰もが厳かに参拝するべきだと考えています。“日本国民”だからこそ、それぞれの気持ちとともに静かに手を合わせるのが自然体ではないでしょうか。

小泉元総理大臣が2005年8月15日の終戦記念日に、靖国神社で”公式参拝”をされました。この問題については日本国内でも賛否が分かれましたが、私はあくまで個人の問題だと考えます。「参拝しなければいけない」とか、「してはいけない」とか、他人や他国が強要するものではないと思います。また、総理大臣だから、国会議員になったから参拝するのではなく、日本人だから参拝するのです。

小泉元首相がこの8月15日を選んで参拝した意図は分かりませんが、少なくとも一年の中でこの終戦記念日が一番注目される日であることは間違いありません。それに倣っていままで参拝したことがなかったり、まったく関心がなかった人までもが、まるで流行のように”パフォーマンス”で参拝するのはいかがなものでしょうか。

大人であれば当たり前のこととして、お参りは自発的にするものであり、誰かに言われたから靖国に行かなければならないとか、褒めてもらえるから参拝しようと考えるのは実に不謹慎だと思います。ですから公式・非公式という分類もおかしいし、誰にも知られなくてもかまわないというのが本来のあるべき姿ではないでしょうか。

 

他国からの干渉を受けず

それにしても、経済同友会の『今後の日中関係への提言』は、いかがなものでしょう。
靖国参拝をやめて、中国側の言う”正しい”歴史認識をして、もうすぐ終わる円借款(貸す)を援助(あげる)にした方がいい等の”提言”は理解に苦しみます。

隣国である中国とは友好的な関係を構築した方が、安全保障上も、経済的にも好ましいのは分かります。でも、「経済的に悪い影響が出るので、中国の言うことは何でも聞き入れ、することには文句は言わない(例えば春暁のガス田)」というのは変です。これでは対等の立場での付き合いとはいえません。なぜ媚を売るようなマネをするのでしょう。
今の財界の意見は「とにかく何でもいいから中国の言うことを聞け」と言っているように聞こえます。経済問題を大切にしたいという気持ちはわかりますが、それと国家の基本となる伝統や文化など、大切なものを引き換えにするのはいかがなものでしょう。

「お前の国は、首相が靖国神社に参拝に行くものだから、今回の商談はなしにする」といわれた日本企業があるのでしょうか。中国が本当に取引したい商談ならば、そんな理由で契約がだめになるようなことはないはずです。

「靖国問題」は1980年代に入ってから、中国と韓国の外交戦術で突然騒がれだした問題です。日本の国が確固たる信念を持っていれば、本来は外の国から干渉されるべき問題ではないはずです。
多くの方はご存じないと思いますが、吉田茂、岸信介、池田勇人、佐藤栄作、田中角栄ら日本の歴代の首相は、かつて頻繁に靖国神社を参拝していました。今のように中国や韓国、日本のマスコミからの批判を受けることなく、です。

戦争をした国同士が共通の歴史観を有するのは大変難しいことです。しかし中国は日本の歴史問題についてもいろいろ文句をいいます。私はあの大戦については、関わった国がすべて参加して、もう一度しっかりと検証すべきだと思っています。もちろん東京裁判のこともです。事実を冷静に分析すれば、今、大半の日本人に信じられていることも、見直しが必要だとわかるはずなのです。

あのときに対戦したほかの国、例えばアメリカやイギリスが靖国の問題を大きく取り上げないのはなぜなのでしょう。それは明らかに中国が「靖国問題」を政治利用しているという印象があるからだと思います。
今日までの60年間、日本は平和国家であり、民主国家であり、国民は自由主義を享受し、その人権は過剰ともいえるほどに守られてきました。それは世界中の国々が認めるところです。戦争に傾いた愚かな歴史を再びたどることはあり得ません。
中国は、チベットや内モンゴル自治区での弾圧や紛争、天安門事件などを省みれば、はたして他国にもの言える立場にあるのでしょうか。

日本はしっかりとした歴史認識を持ち、国家として譲れない矜持を有することが肝心であり、私はそこに「靖国」の本質があると思います。

 

禊ぎ

ところで私は、毎年2月の最終日曜日に、京都の某所で「禊ぎ(みそぎ)」をします。
ふんどし姿で、真冬の凍るような冷たいお滝に身を打たれ、心身を鍛錬します。一年間の心の汚れを払うためにこの9年間、毎年欠かさず行ってきました。このときに前年の反省をして、新たな年の誓いをたてます。そして日本のために重要な仕事を担っている、そのことをしっかりと心にも体にも染み込ませます。ですから、私の元旦はこの日ということになります。

このときに、いつもご指導いただく宮司から、「参拝するときは私心を捨てて、邪念を払い、ただ感謝をしなさい」と教えていただきました。以後、靖国神社に参拝のときも、自宅近くの八幡様にお参りするときもそうしています。



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